映画の感想

5月5日 モヤッとしている晴れ

 映画「日日是好日」を先日観た。

樹木希林さんが教えてくれる茶道教室なら通ってみたい。実際の茶道なんてのは堅苦しくて居心地が悪いだろう。学生時代にも茶道部なるものがあったような気がするが、当時の私が興味を持つわけがない。

映画を観ても面倒な所作が見受けられ、うげぇ、となった。一番面倒なシーンといえば一丁前にプライドだけは高そうなオバサマ方が、ダチョウ倶楽部みたく「どうぞどうぞ」しているシーン。茶道を象徴しているなと勝手に思ってしまった。形だけの謙虚さ。

しかし「日日是好日」はそんな茶道を見せたいわけではないように感じる。茶道というよりも、見どころは主人公の心の成長だと思う。

茶道とは形、心、お茶を飲む場所。主人公は進んでいく人生を茶道という場所で整えていった。茶道と硬くなる必要はなく、あくまで一つの場所である。武田先生は自身の経験を踏まえて主人公にじっくり、ゆっくりと教えていたのだろう。